Tommy tutone-2 THE WHO SELL OUT one way ticket The BEACH BOYS' CHRISTMAS ALBUM 『ヒア・カム・ザ・ガールズ!』
アメリカンロックバンド、トミー・トゥトーンの2nd(1981年)。実際は2人組みたいですが。前作よりもストレートなアメリカンロックやパワーポップが多い爽快なアルバムです。#1「867-5309/jenny」は彼らの代表曲。ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース辺りの王道80sアメリカン・ロック。向こうのハイウェイをかっ飛ばせばラジオから流れるんだろうなー。#2「baby it's alright」は気持ちの良いビートが乗ったパワーポップ#でコレ好きです。#3「shadow on the road ahead」の駆け足のようなドラムをバックにメロディ♪がのるロック#。これもパワポでokでしょ。#4「bernadiah」は中期のイーグルスもやっていた気だるいミディアム・ロック。続く#5「why baby why」はまた陽気に展開。ポップさもあってイイ。USバンドならではのカラっとした感じも出てます。#6「which man are you」もキャッチーな曲(でも地味?)。80sビルボード向けのロック#に思えるけどシングル#とも違う微妙な曲(笑)。#7「no way to cry」はバックのピアノがアクセントなロック・バラード。バラードって言ってもミドル#なのでしっとり聞かせる感じではなく甘酸っぱさが勝つ。メロディ○。#8「steal away」はしっとりな感じが少し増したメロディアスな#。voがホントにアメリカン・ロック声なのでどこかで聴いたような曲(この曲であるはずはないのだけど・・)に聞えます。#9「tonight」はビリー・ジョエルの軽快ロック#(ピアノではないですが)な展開。心なしかこの曲でのvoの歌いまわしもビリーに似ている。アメリカンロック#10「only one」は印象的なギターリフとコード進行が個人的に好きで◎。#11「not say goodbye」。Aメロはラスト#なのに地味目だなあと思ったのですがサビのフックがポップで大好きな曲となった。パワポと呼ぶには軽すぎるかな。でも頭に残る曲です。彼は産業ロックとパワーポップの丁度中間にいるバンドかもしれないですね。なのでどちらのファンにも嫌がられずに話題にもならず(でも名前はや「867-5309/jenny」は知ってます)ってヤツかな? 1967年ザ・フー3rd。ピート・タウンゼントが中心選手になったアルバム。海賊ラジオ局のチャンネルを変えながらアルバムが進むアイデアの中にトータル性が感じられます。曲間にあるラジオのジングル演出がまたイイ。#1「Armenia City In The Sky」はザ・フー唯一の外部ソングライター作品。大好きな#でサイケデリックさがこのアルバムを象徴している。マイナーだけどスコーピオンズが「Steamrock Fever」でこの曲を下敷きにしてた。ジョン作のポップなインスト#2「Heinz Baked Beans」もアルバムのトータル性を出すのに一役買ってます。#3「Mary Anne With The Shaky Hand」も凶暴性ゼロでアメリカン・ポップスなメロディが美しいアコースティックな#。#4「Odorono」は今で言えばスローンのような#でこれもアコースティックさが前面にでてます。好きな曲。#5「Tattoo」はまさにピート節と呼べる曲調の始まり。ポップだけど掴みどころがないのがね(笑)。#6「Our Love Was」は『トミー』好きにオススメ#。その布石とも呼べるミニ・オペラの形態。前作「a quick one, while he's away」同様にライブではもっと凄いんだろうなあ。#7「I Can See For Miles」は文句なしの名曲。大好きな曲です。90s以降のパワーポップバンドにも幾度となく引用されるメロディ。やり過ぎない程度のサイケデリックさとサビのポップさが◎です。ポールはこの曲聴いて「Helter Skelter」を書いた。次の#8「I Can't Reach You」も最高。初期シングル曲にある雰囲気がありますね◎◎。1分満たないジョン作の#9「Medac」。ジョンも良いソングライターです。#10「Relax」も『Tommy』に繋がる曲調。聴くほどに癖になって頭から離れなくなる曲。#11「Silas Stingy」はUSぽい曲でちょっと物憂げな感じがでてます。アバ「Money, Money, Money」に似てる。響くアコースティク・サウンドでせめる#11「Sunrise」もUSサウンド・・でも一転してUKサウンド大作#12「Rael 1」#13「Rael 2」と繋がる。本編はこれで終了。ボートラでは「Early Morning Cold Taxi」「Glittering Girl」「Glow Girl」の3曲が度肝抜かれるほど良くってとにかく大好きです。個人的には『シングルス(Best)』を除けば彼らの中で1番好きなアルバム。ポップなのがやっぱ良い。 まさに伝説の中の伝説と呼べるパワーポップバンドはこのナーヴスのことでしょう。なかなかCD化されなくて(廃盤かな?)ヤキモキしていたのがこの度アンソロジー的にCD化されました。ライブやデモを含め全20曲。彼等の公式リリースはシングル1枚のみ。まずその4曲から。#3「Hanging On The Telephone」(ジャック・リー作)。ブロンディもカヴァーした屈指のパワーポップの名曲。一発で大好きになり何度聴いても飽きない希少なパワーポップクラシックだ。#4「When You Find Out」(ピーター・ケイス作)も最高。一時期アホみたいに聴きまくってた。初めてこの曲をを聴いたときにナーヴスは「Hanging On The Telephone」のワン・ヒット・ワンダー(勝手な僕個人イメージでしたが..)じゃないのだと確信した。メロディ・ラインが素晴らしいよね!#6「Gimme Some Time」。ジャック・リーの書く曲は切なさが詰まってる。なんだか初期〜中期にかけてのビートルジョンの曲のような雰囲気が感じられる。#5「Working Too Hard」は後にブレイカーズやザ・ビート1stでも演ってるポール・コリンズの曲。60s的メロディとリフレインが頭に残る。勢いだけじゃないバンドと証明するような曲だ。以上シングル収録4曲。最高過ぎる。他の曲を紹介すると、パンク・ロック#1「One Way Ticket」(ピーター・ケース作)、これもブレイカーズで演ってるけどナーブスのほうが性急で完成系なんでしょう。ギターロック#2Paper Dolls」(ジャック・リー作)、オーストラリアのパワーポップバンド、Pyramidiacsのカヴァーを先に聴いてた。ジャック・リーの曲はパンキッシュよりメロディアスが勝つよね。疾走感抜群でこれもパワーポップクラシックのひとつ#7「Walking Out On Love」(ポール・コリンズ作)。僕の知る限りではナーヴスの曲で1番カヴァーされていると思う。それにしても容赦ないエナジー溢れる曲を3人が3人とも連発しているところがスゴい。#8「Thing Of The Past」も大好きな曲。プリムソウルズのライブみたいだがスゴく良い!ちなみにブレイカーズ『Walking Out On Love: The Lost Sessions』ではアコースティクなライブが聴けます。ジャック・リーのソロ期のライブよりドライヴィング・ロックチューン#9「It's Hot Outside」。さっきのプリムソウルズのライブ同様に最高だが、何が良いって曲がイイ、声がイイ。さらにデモ音源が4曲。メロディの良さとコーラスの素晴らしさがひかる#10「Many Roads To Follow」はデモ音源なのが惜しいところだがポールコリンズ『King Of Power Pop』で日の目をみる。#18「Stand Back And Take A Good Look」はジャックのソロでもイカしたサウンドで聴けるけどこのデモも捨てがたく良い。#19「Are You Famous?」もナーブスらしいミドルロック。そして1分40秒弱の#20「Letter To G. 」が最高にポップでクール。僕バンドしてたらこの曲カヴァーしてマウントとるな(笑)。他ジャック・リーのライブ音源#11-17を中心に収録(音悪過ぎ・笑)ですが悪い曲など一つも無いね。ザ・ナーヴス:偉大なパワポアーティストが3人いた3ピースバンド。 1964年ビーチボーイズのクリスマスアルバム。彼らの素晴らしさが堪能できるステキなアルバムです。「little deuce coupe」をクリスマスソングに作り変えた「little saint nick」でスタート#1がシングル・バージョンで#3がアルバム・バージョン。シングルの方が鳴りモノが多く使われて華やかです。気分はサマークリスマス(笑)。#2「the lord's prayer」のアカペラコーラスがタマラナイです。実際はコレがアルバム1曲目か。#3「little saint nick」に続き、お得意のファルセット・ボイスを用いたソフトロック#4「the man with all the toys」へ。#5「santa's beard」もまさにビーチボーイズで途中にジングル・ベルのフレーズが出てきて楽しくなる。#6「merry christmas, baby」は特に好きな曲でハンドクラップと一緒に流れ出すカリフォルニア・サウンド。毎度のごとく低音の聞いたコーラスも◎。冬なのに暖かいな。#7「christmas day」も◎。幸せなクリスマスを表した様なハモンド・オルガンがとても優しい。ココまで#2以外はすべてブライアン・ウィルソンによるクリスマス#でしたが後半(B面)はクリスマスのスタンダード#が並ぶ。40人編成のオーケストラもバックにつけたとのことで豪華。軽快な#8「frosty the snoman」に始まり個人的には聴きなれない#9「we three kings of orient are(三人の聖者)」の重厚な#。サイモン&ガーファンクルみたいでイイ曲だ。やっぱオーケストラが大活躍で#10「blue chistmas」なんかミュージカル調のディズニー映画のサントラ聴いてるみたいだ。ビーチボーイズのコーラスととジャジーなバックの音が絡んだ#11「santa claus is comin' to town」。抜群のコーラス/ハーモニーでロマンティックにムードを高める#12「white christmas」、#13「ill be home for christmas」はまさに彼らの真骨頂だ。#14「auld lang syne(蛍の光)」が聞えてきたらクリスマスどころが年が明ける気がしますー。フィル・スペクターのクリスマスアルバムを受けての作品だと思いますが2枚とも家庭1枚のクリスマスアルバムです。 60sガールズポップ探求の指南役となるコンピのvol.1。パイ・レーベル所属アーティストでまとめたモノ。この『here come the girls』シリーズは海外モノでシリーズ化されているのですがこの国内盤はさらにそのシリーズの中から選りすぐったもの収録しているので輸入盤とはジャケは一緒でも中身は違う。コレクターズ加藤ひさしと小松崎健郎が監修(国内盤はvol3まで)。キャッチーな名曲#1「that's how it goes」のど迫力でキュートな#に圧倒される。#2「we were lovers」の声も特徴あって惹き込まれる。#3「there he goes」はハンドクラップがまさに60sポップスでサビのフックは息もつかせぬって感じ。ゴフィン&キングの#4「he knows i love him too much」はさすがの王道です!#5「song without end」は軽快なポップ#で楽しい。セクシーな#6「put yourself in my place」。#7「so much in love」はスタンダード#と呼べる陽性メロディアス名曲。伸びやかな声も魅力的。#8「how can i hide it from my heart」、ゆったりから一気に加速するビート#でノリノリだ。#9「listen people」はハーマンズ・ハーミッツでグラハム・ゴールドマン作の佳曲。ホーンが鳴り響くソウルフルな#10「happy face」。ビートルズなギタポ#11「i want you」◎。#12「come to me」は昔の日本アニメのエンディング・ソングのような・・。ゆったりと歌い上げる(なんと14歳!)。バラード#13「dark shadows and empty hallways」。#14「he doesn't love me」、ブレイカウェイズにハズレはないですな。パワフルなガールズポップ#。#15「i've found love」は60sビート#をソウルフルに歌っていてとても好きだ。#16「pay you back with interst」はホリーズの名曲カバー。女性voだとまた雰囲気変わる。#17「thank goodness for the rain」キュートなのにパワーボイス、メロディアスな佳曲。#18「you can be wrong about boys」はトニーハッチ作のギルバート・オサリバン風ポップ#。#19「he's the one for me」もトニー・ハッチ絡みで軽快ポップ。#20「don't you know」。ちょっと舌足らずなこのマキシン・ダーレンの声がマッチしてる60sブリティッッシュバンドも演ってそうな#。#21「london life」はバカラック#でアレンジもまさに。#22「someone has to cry」曲展開が多彩で万華鏡のような#だ。#23「untrue unfaithful」はトムジョーンズのカバー?典型的なスルメ#で「60sのズートンズ」てところ。#24「you can't take it away」は曲もvo.もとにかくイカしてます!カッコイイ。#25「that same old feeling」は60sポップシーンの重鎮マコウレイ&マックロードによる名ポップ#。ラストはペイパードールズによるビーチボーイズカバー#26「darlin」。とにかく曲が素晴らしく良いので何も言うことはないのですが有名どころは他のコンピに任せてって感じがイイですね。